▽あらすじ
春の朝、三保の松原に住む漁師・白龍は、仲間と釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。家宝にするため持ち帰ろうとした白龍に、天女が現れて声をかけ、その羽衣を返して欲しいと頼みます。
白龍(はくりょう)は、はじめ聞き入れず返そうとしませんでしたが、「それがないと、天に帰れない。」と悲しむ天女の姿に心を動かされ、天女の舞を見せてもらうことを条件に、衣を返すことにします。
やがて羽衣を着た天女は、月宮の様子を表す舞いなどを見せ、さらには春の三保の松原を賛美しながら舞い続けていたが、やがて夕日が富士山を紅色に染める頃、彼方の富士山へ舞い上がり、霞にまぎれて消えていきました
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▽主な場面
▽登場人物
●シテ 天女
○ワキ 漁夫白龍(はくりょう)
○ワキツレ 漁夫二人
▽面 シテ 小面
▽分類 三番目物
▽形式 現在能 一場
☆天女は羽衣を返してもらったお礼に舞を舞ってみせる。
★白龍は、仲間と釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。